NHKの時事公論で知りましたが、今度、「専門職大学」が
新設されるのですね。
従来の大学が、学問・芸術の教授・研究を目的とするのに対し
専門職大学は、専門性が求められる「職業人育成」を目的とするそうです。
今の大学では、即戦力となるような人材育成がなされていない」と
云う経済界からの批判に応えるものです。
専門職大学の特徴づけるキーワードは、実習と実務です。
卒業に必要な124単位の三分の一の40単位以上が実習で、
その半分は、企業に出向いて行います。
専任教員の40%以上は、実務家が担うことが義務ずけられている。
専門職大学の分野は、医療、福祉、観光、農業、情報、・・と
様々で、これからも、目まぐるしく変わるであろう社会の変化に
対応することが求められる。
なかなか、良いアイディア。
僕は、既存の大学の、「大学に入ったとたん、最大の関心事は、
一年生の時から、勉強でなく、就職である」ような大学や、
少子高齢化で定員割れを起こしている大学が、雪崩をうって、
「専門職大学」に移行するのかと思ってましたら、違うのですね。
結果は、来年度開学を認められたのは、
「高知リハビリテーション専門大学」1校だけだそうです。
現在は「学校教育法1条の学校には含まれない」専門学校からの移行。
現在、高校生の20%が、専門学校に進学しているが、卒業しても学位は取得できない。
「専門職大学移行」で大学と肩を並べられるのをねらいとした申請が
17校あったそうですが、
「専門学校教員をそのまま大学実務教授に申請」とか
「個別の教授室を設けず」とかで、
申請内容の実態が大学教育の質の保証に値しない」を理由に
大学移行を認められなかったそうです。
そんなこと、我が国の直面している国難を考えれば、何としても
乗り越え、回避すべきことと思うのですが、行政の縦割り弊害。
文部科学行政の問題。
困りましたね。
2018年10月20日土曜日
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1 件のコメント:
今の大学を安泰のままにして、専門大学を作ろうというのが無理なのではないでしょうか。
専門学校を内容はそのままに専門職大学と読み替えるというのもやはりおかしいでしょうね。
何故大学なんて言う名前にこだわるのか?
デンマークのコペンハーゲンの郊外にLyngbyという町があり。DTH(ドイツで言うホッホシューレと同じ)
という大学と同格の機関があります。そこに3か月滞在したことがあります。
内容は大学と同格ですが、神学部がないのでUniversityとは呼ばない。ヨーロッパでは大学の発祥が
修道士のUNIONから発したということからUniersityには神学部はあるものだったようです。最近DTHも
DTUというようにはなってはいるようですが。
それはどうでもよいのですが、そのDTHの中にDTI(IはInstituteの略)という施設がありました。
これはテクノロジー関係の職業教育を目指すもので、DTHとは別組織と聞きました。
そしてDTIにはかなり優秀な学生が集まるんだと聞きました。
私はもし、専門職大学を作るのなら、実業界が本気になって人も送り込んでやる気にならないと
絵に描いた餅のような気がします。実業界が口をあんぐり開けて、誰かがそんな組織を作って
人を供給してくれるなんて、丸投げ式だったら、全くダメなのではないでしょうか?
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