2018年10月20日土曜日

専門職大学

 NHKの時事公論で知りましたが、今度、「専門職大学」が
新設されるのですね。
 従来の大学が、学問・芸術の教授・研究を目的とするのに対し
専門職大学は、専門性が求められる「職業人育成」を目的とするそうです。
 今の大学では、即戦力となるような人材育成がなされていない」と
云う経済界からの批判に応えるものです。
 専門職大学の特徴づけるキーワードは、実習と実務です。
 卒業に必要な124単位の三分の一の40単位以上が実習で、
その半分は、企業に出向いて行います。
 専任教員の40%以上は、実務家が担うことが義務ずけられている。
 専門職大学の分野は、医療、福祉、観光、農業、情報、・・と
様々で、これからも、目まぐるしく変わるであろう社会の変化に
対応することが求められる。

 なかなか、良いアイディア。
 僕は、既存の大学の、「大学に入ったとたん、最大の関心事は、
一年生の時から、勉強でなく、就職である」ような大学や、
少子高齢化で定員割れを起こしている大学が、雪崩をうって、
「専門職大学」に移行するのかと思ってましたら、違うのですね。

 結果は、来年度開学を認められたのは、
「高知リハビリテーション専門大学」1校だけだそうです。
 現在は「学校教育法1条の学校には含まれない」専門学校からの移行。
 現在、高校生の20%が、専門学校に進学しているが、卒業しても学位は取得できない。
 「専門職大学移行」で大学と肩を並べられるのをねらいとした申請が
17校あったそうですが、
「専門学校教員をそのまま大学実務教授に申請」とか
「個別の教授室を設けず」とかで、
申請内容の実態が大学教育の質の保証に値しない」を理由に
大学移行を認められなかったそうです。

 そんなこと、我が国の直面している国難を考えれば、何としても
乗り越え、回避すべきことと思うのですが、行政の縦割り弊害。
 文部科学行政の問題。
 困りましたね。

 

2018年10月19日金曜日

学校はいらない

この本を読んでみました。
 文中、落合陽一氏が、「学校はいらない」と言ってます。
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 現在の日本の子供は、あまりにも不幸である。
 義務教育や高校教育が当たり前だという、あたかも本当のように
聞こえる嘘の中を生きていかなければならないからだ。
 彼らは、旧世代の教育を受け続けることを義務ずけられている
一方で、社会システムは、瞬く間に変わっている。
「本当はそんなこと、学ばなくていい」といったことを、延々と
やらされる。
 大学を運営する側の立場にある僕としては、現状の教育システムを
変えられないことに申し訳なさを感じている。
 センター試験の穴埋め問題なんて、価値を作り出すこととは
関係がないし、まったく意味がない。
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 僕も、まったく同感です。
 AI(人工知能)の急速な進歩により、多くの職業が消滅することが
予測されてます。
 この低成長の中、教育によって、高賃金の職が得られると
云うのも嘘であることが、はっきりしてきてます。
 高額の授業料を払って、大学を卒業しても、高賃金の仕事は、
決して多くはない。

 にも関わらず、昭和の高度成長期の古い教育システムを子供達に
強要し続ける。
 これって、大人が集団で、子供を騙していることになりませんか?

 僕は、太平洋戦争当時、小学校低学年。
 相手は「鬼畜米英」日本は神国、最後は神風が吹いて、神国が勝つ
と学校で教わってました。
 大人は、集団で嘘をつくことを知っている世代です。

 せめて、子供達に、今、学校で懸命に習っていることの中に、
嘘や、まったく意味ないことが沢山、混じっていることを
伝えた方が良いのでは、ないでしょうか?
 

2018年10月13日土曜日

アマゾン echo spot

 AI に多大な関心を持っているつもりいるもので、つい、この手のモニに、手を出してしまいます。
 アマゾン の 「echo spot」が、3000円の割引セールをやっているのに乗じて、購入してみました。
 白内障の手術をやり、毎日、一日2回、朝夕に、目薬を点眼しなくてはなりません。
 忘れないように、午前8時と、午後8時に、リマインダーとして、セットしておくと、時間になると教えてくれます。
 その他、病院に行く日をセットしておくと、教えてくれます。
「アレクサ! リマインダー」と呼びかけると、「12月6日、相模台病院 消化器内科 午前10時がセットされてます。」とか答えてくれます。
 また、「アレクサ! 静かな感じのクラシック音楽をかけて!」と言えば、それらしい音楽がかかります。
 「アレクサ! 今日の天気は?」と問いかけると、「今日の相南の天気は、・・・」と
 こやつ、GPS経由自分が、どこに置かれているかは、知ってますので、いきなり、僕の住んでいる、ごく狭い、相模原市南区相南の地の天気予報が流れます。」
 その他、付属設備が必要だが、エアコンのコントロール、電灯の入り切り、玄関の施錠開錠など、が声で、できるようだ。
 まだまだ、これから、できる事が増えていく事だろう。
(アプリが増えて行く)
 折角のAI時代である。 身近に、現れたこのAI機器を、我が召使い、奴隷として、うまく、コキ使ってやろうと、考えている。

 ところが、こやつ、アマゾンからのまわしものでもある。
 僕がアマゾンから購入したものは、全て、記憶しており、さらに、購入しようかと、閲覧した物品、本や、最近では、音楽曲、audible book(耳から聞く本)なども、記憶しているようである。
 もう一つ、油断できないのは、こやつ、マイクは、もちろんであるが、カメラを内蔵しているので、どうやら、僕を含めて、僕の家の中は、こやつに丸見えになっているのでは、ないかとこと、思われること。

 この油断ならない、召使い(または、奴隷)をいかに、うまく使って行くかが、AI時代の生活技術になると思ってます。

 

2018年9月22日土曜日

ネットワーク・オーデオ

 うちの奥さん、CDを買ってきては、もっぱら、備え付けのBOSEのセットで、
聴いていたが、最近、CD屋さんが少なくなってきており、既存の楽器屋さんの
CDの棚も縮小されてきているみたい。
 それでは、好きな音楽が聞けなくなり、近いうちに、
困ったことになるだろう。」と、インターネットから音楽をダウンロード、
それをネットワークを通して、ワイヤーレスのアクティブスピーカーで、
聴くことを試してみる。
 ワイヤーレスのアクティブスピーカーに、供給する音楽曲は、
スマフォからとする。
 最近、ソフトバンクから、JCOM の格安スマフォに切り替えて、
お役御免になった(simの抜けた)スマフォに、手元にある、
音楽曲(*.mp3)を、何曲か入れる。
 新たに購入したアクティブスピーカーは、Sony製(久しぶりに買うSonyの製品)。


 スマフォとスピーカーを、bluetooth 接続して、スマフォの音楽再生ボタンを押すと、
「オッ、結構いい音でるじゃ〜ん」=BOSEのセットに負けてません。
  あとの課題は、いかに、いい曲を、スマフォに溜め込むことか。

2018年7月28日土曜日

絵本「あそぼ」がアマゾンから発売開始


 笑ころネットの、6月28日に行った「アマゾンから本を出してみませんか」会合で、制作の途中経過を、皆さんに見て頂いた「絵本」がやっとアマゾンから発売開始となりました。
 アマゾンの検索窓で、「あそぼ 鈴木時子」で、検索をかけると、出てきます。

 あれから、なんども、手直しを繰り返し、綺麗な絵本に仕上がっております。
 是非、一冊、お買い求めくださるよう、お願い致します。
 そして、読んで下さったら、「カスタマーレビュー」を書いてください。
 その際には、⭐️5つをお願いしますね!

 そうすれば、皆さんのお陰で、売り上げランキングが急上昇、今年のベストセラーになるかもと期待してます。

 

2018年7月26日木曜日

里山資本主義

 本書の「前書き」に以下のことが書いてあります。

 もっと稼がなきゃ、もっと高い評価を得なきゃと猛烈に働いている。
 必然、帰って寝るだけの生活。 ご飯を作っていたりしている暇などない。
 だから全部外で買ってくる。 洗濯もできず、靴下などは、しょっちゅうコンビニで、新品を買っている。

 ここで大事な点は、猛烈に働いている彼は、実はそれほど豊かな暮らしを送っていないと云うことだ。
 もらっている給料は高いかもしれない。
 でも毎日モノを買う支出で、手元にお金が残らない。

 今の経済は、このような暮らしぶりを奨励している。
 つまり、猛烈に働いて、大量に生産し、猛烈に消費する経済である。
 100年余り前にアメリカが始めたこの「常識」は、日本などの先進国に浸透し、その後発展途上国にも広がっていった。
 今の政府の勧める「一億総活躍社会」もこの範疇に入るものであろう。

 先の猛烈に働く青年の真のライバルは、労賃の安い新興国企業の労働者である。
 ここ20〜30年の我が国の労働者の実質賃金は、働いても、働いても、ほとんど上がらない。
 経済の悪しきグローバル化が進んで、世界の労働者の賃金は、より安い賃金の国の労働者のそれに、さや寄せされていく。
 前のブログにも書いたように、グローバル化した巨大企業が、「できるだけ安くつくって、できるだけ高く売るために、どの国のどこの人々を利用したらいいだろうかと、世界をながめるようになりました。」

 都会で、猛烈に働くこの青年が、会社をやめ、山あいに広がる故郷の町に帰ったらどうなるだろうか?
 その舞台は、岡山県の最北部にある林業、製材業の盛んな、真庭市。
http://www.city.maniwa.lg.jp/webapps/www/
 NHK広島取材班の面々が、徹底的な取材調査を行なっている。

 青年が、故郷で得た働き口は。地元でとれる果物で完全無添加ジャムを作るジャム屋さん。 給料は、激減したが、支出の方も、激減。
 家賃もさることながら、電気、ガスの光熱費も。
 冷蔵庫、洗濯機は、普通に使うが、おじさんたちに教えてもらい、石油缶を改造した「エコストーブ」なるものを作り、そこに釜や鍋をのせて食事の支度をすることにした。
 中に断熱材を入れエネルギー効率を良くしたそうで、裏山から拾ってきた雑木五本で、1日分のご飯が炊ける。
(本文には、エコストーブの写真と原理図まで、載っている。)
 近所のおばさんがもてあましている畑を借り受け、野菜作りも始めた。

 なんやかんやで、財布から出るお金が劇的に減った。 給料が減っても全然困らない。
 それだけではない。 食べるものが劇的に美味しくなった。
 新鮮な野菜、とれたてで、黄身の濃い卵。
 数万円する「最新型炊飯ジャー」より美味しく炊けるエコストーブのご飯。
 さらに暮らしが楽しく、人間らしくなった。

 この人間味溢れる生活のキーワードは、「地産地消」。
 しかし、この生活パターンは、成長第一主義の現代風マネー資本主義とは、相容れない。
 お金のやりとりが少なくなるので、GDPに寄与しない。
 そこらで採れたもので、生活が成り立ってしまうので、一億総活躍には、なり難い。

 この真庭市で、ユニークなのが「木質バイオマス発電」。
 林業と製材業で成り立つ町は、海外から入る安い外材に、押されて不況なはずなのに、ここ真庭市の銘建工業は、製材所で出る木屑を使って発電までして、元気である。
 工場で使う電気のほぼ100%をまかなっている。 しかも夜間は、工場は、電気を使わないので、電力会社に売電しているとのこと。
 毎年、4万トンもの木屑を産業廃棄物として処理すると、年間2億4000万かかるのが、ゼロになり、製材所の経営に大きく寄与している。

 バイオマス発電の成功に調子ずいた、この会社の社長さんは、製材ででるかんなクズを小さくペレット状に固め、それを燃料とすることにも成功。
 このペレットは、灯油と同じ手軽さで、エコストーブの燃料タンクにほりこめばいいという便利なもの。
 しかも、灯油とほぼ同じコストで、ほぼ同じ熱量を得ることができるそうである。
 この会社は、このペレットを全国に販売、一部は韓国に輸出している。
 特に、お膝元の真庭市では、一般家庭の暖房や農業用ハウスのボイラー燃料として、急速に広がりを見せている。

 真庭市で、トマトのハウス栽培を営む人を取材しているが。
 これまで、重油式のボイラーを使ってきたが、国際情勢により、石油価格は大きく変動する。 このままでは、安定した農業経営はできないと、ペレットボイラーに切り替えて成功している。

 つまり、いくら農産物を地産地消しても、それを作るためのエネルギーを地域の外から買ってくると、グローバル経済の影響を免れない。」と云うことである。

 その他、この本では、国際的に、21世紀の超優良国家として、ヨーロッパのオーストリアを、木を徹底活用して経済の自立を目指す取り組みを国をあげて行なっている国として、取り上げ取材している。

 さらに、もう一つ気になる言葉は、
「日本の加工貿易立国モデルが、資源高によって逆ザヤ基調になってきている」である。

 従来、「資源を持た無い我が国は、技術を磨き、その技術によって、資源を他国から輸入して、加工して輸出して外貨を稼いでしか、生きるすべがない」とされてきている。

 これまで、概ね黒字基調であった我が国の輸出入のバランスが、揺らいできてる。
 日本の石油、石炭、天然ガスなどの輸入額は、20年前は、年間、5兆円に満たなかったのが、資源価格の高騰によって、今では、年間20兆円を超えている。
 工業国同士の競争となると、日本はまだ強い。
 EU、アメリカ、中国、韓国、などを相手に、14兆円の貿易黒字を得ても、その儲けは、全部アラブ産油国にもっていかれ、最終的には、マイナス2兆円。
 資源を買ってきて製品にして売るという加工貿易立国のモデルが成り立たなくなってきている。

 さらに、そのエネルーの主要資源である石油価格は、国際情勢や、投機ファンドの思惑によって乱高下するのである。

 すでに1000兆円にもなる借金をものともせず、さらに日銀券を刷って、国債や株まで買い支えて、経済成長至上主義のグローバル経済に突き進んでいるが、これ以上、この流れに、追従するのは、やめたが良いのでは? 

 以上が、この本の読後レポートですが、NHKという巨大メディアの取材班が、これだけ徹底取材しての報告も、政治的に大した話題にもならず、その方向性の風も吹かない世論。

 この国を動かしているエリートたちの頭の構造は、どうなっているのでしょうか?
 不思議だ〜なぁ!

2018年7月24日火曜日

絵本「世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ」

サッカーW杯にも、出ていた、人口、わずか350万の南米の小国・ウルグアイのムヒカ大統領。
 給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、
町からはなれた農場で奥さんと暮らしています。
 花や野菜を作り、古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。

 2012年、ブラジル・リオデジャネイロで、開かれた、「環境が悪化した地球の未来について」話し合う国際会議でのスピーチだそうです。

 いまの文明は、わたしたちがつくったものです。
 便利でもっとよいものを手に入れようと、さまざまなものをつくってきました。おかげで、世の中はおどろくほど発展しました。
 しかしそれによって、ものをたくさんつくって売ってお金をもうけ、もうけたお金でほしいものを買い、さらにもっとたくさんほしくなってもっと手に入れようとする、そんな社会を生み出しました。
 いまや、ものを売り買いする場所は世界に広がりました。わたしたちはできるだけ安くつくって、できるだけ高く売るために、どの国のどこの人々を利用したらいいだろうかと、世界をながめるようになりました。
 そんなしくみを、わたくしたちはうまく使いこなしているのでしょうか。それとも、そんなしくみにおどらされているのでしょうか。

 飽くなき欲望におどらされ、情けようしゃのない競争をくりひろげる、行き過ぎたグローバル資本主義に、強い疑念を述べておられます。



 

月収500万円の不登校・中学生youtuber

 この「キメラゴン」と称する15才の不登校を売りにする中学生youtuber がネットで話題になってます。  目を剥くような高収入もさることながら、youtube に本人が出てきて、立て板に水を流すように喋る、その学校批判も、なかなかのものです。  この勉強に何の意味がある...