
ちょっと、気になるタイトルの本なので、買って読んでみました。
最後まで、読みましたが、直接の答えは書いてないようでした。=僕の読み方が足らないのかも、知れませんが。
歴史をもっと勉強しなさい。 ことに近世史=幕末以降、明治維新から、近代まで。
幕末、アジアの多くの国が、欧米列強の植民地になる中、日本は、なんとか植民地にならずに済んだ。
誰が、この国を救ったのか?
志士と呼ばれる、下級武士たちではないでしょうか?
日本国中を放浪して、議論したり、時には荒ぽいこともしましたが、ともかく、国のためには、一命を投げ出す志(こころざし)をもった連中です。
維新後は、彼らが、或いは、遺志を継いだ彼らの子供たちが、中央官庁をはじめ、各界で、指導的な役割を果たしたように思います。
今は、明治維新から、約150年経っております。 その半分あたり、今から、70年前が、先の戦争を敗戦で迎えた年です。
戦後教育の成果で、すべての国民から志士らしい人は、いなくなりました。
せめて、政治家や、各界をリードする人に、志が感じられる人がいてほしいと思いますが、今の時代、少しでも得になることに、夢中のように見えます。
しっかりした考えをもった有能な志士は、一朝一夕には育たない。
江戸時代を含めて、長時間かかって醸成された武士道の精神のなかで揺籃期を過ごすことが必要なのかもしれません。
日本が戦後、すっぱりと捨ててしまった、この手の人たちを育てるシステムが、中国や、ヨーロッパの古い国、英、仏などには、社会の奥深く、内在しているような気がしているんですが、どうでしょう。
こんな考えは、差別主義と云われてしまいそうですが、重要だと思ってます。