若いころ所属していた某研究所の先輩で、仲人をして頂いた方の葬儀に参列してきました。
この方、6年前、食道癌の手術をされ、3年前、転移、余命3年を知らされたそうです。
それから、3年をかけて、ご自分の葬儀の準備をされたとか。
なるほど、完璧でしたね。
ご自分で編集された、葬儀の式次第まで含んだ「お別れの栞」も添えて。
「私の人生を支えて下さったすべての方々に、深く感謝し心から御礼申し上げます」
と云う言葉を枕詞に、かなり長文のお別れの辞を生前、ご自分で、用意され、
それを、喪主のご長男が、ゆっくりと、読み上げるところから葬儀は始まりました。
何にもまして感心したのは、彼の人柄がそのままでた、彼自身が3年かけて
練り上げたオリジナリティ溢れる葬儀だったことです。
ご長男も、「父は、自分の葬儀の準備を楽しそうに、していました。」
言っておられました。
300人規模の葬式となると、普通は、何人もお坊さんを並べて、理解不能な
お経を長々と聞かせられのが一般的ですが、この葬儀は、無宗教。
彼は読み上げられた遺文の中で、「自然科学に興味をもった研究者と
して半生をすごしました。 自然科学を超えた超自然なものの存在を
否定するものではありませんが、私の葬儀は、無宗教で行います。」
とありました。
彼は現役時代は勿論、退職後も海外旅行を楽しんでおられました。
彼が気にいって、何回も訪れたというベルギー・ブリュッセル郊外
のブナの森の映像が、葬儀場の前面いっぱいに、映しだされ、
BGMに彼の好きだったと云う音楽がながれ、幻想的な感じ。
また、壁側面には、彼の大学時代や、職場での仲間との写真が何枚も
飾られておりました。
お別れの辞の後、お二人の方の弔辞がありました。
一人は、大学時代のクラスメート。
もう一人は、職場で部下だった方。
これも、打ち合わせ済みだったのか、大学時代から職場での、
彼の人柄、退職後の彼の地域社会への貢献などを、過不足なく、
述べられ、彼が人生を活き活きと生きたことを伝えてました。
その後、一人ひとり、献花を行いました。
その時、お棺の中の彼と最後の対面ができました。
親族のご挨拶があって、出棺。
12時半から14時までの予定の葬儀。
時計をみると、14時ジャスト。
1時間半もの葬儀に最初から最後まで、列席すると、普通は
飽きちゃうのが、この葬儀は、飽きるどころか、何か感動的でした。
さて、自分の葬式はどうしましょう?
2011年12月25日日曜日
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